縮小している日米金利差

日米金利差(米国の金利 – 日本の金利)が縮小してきています。これは日本と米国の金融政策や経済状況の変化によるものです。
日本の利上げについて
2024年6月17日の定例会見では、植田日銀総裁が金融政策を現状維持する方針を示しました。
日本銀行は金融政策に関して引き続き慎重な姿勢を保っています。現時点(2024年7月20日)では、利上げの具体的な計画は発表されていません。
アメリカの利下げについて
一方、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、2024年7月9日の議会証言で、インフレ率の低下が続けば利下げを開始する可能性があると述べました。さらに、利下げが遅れることで経済活動や雇用に悪影響が及ぶ可能性も懸念しています。
日米金利差の縮小
グラフで確認すると、2023年10月以降、2年物および10年物の金利差が縮小してきています。この動きは、両国の金融政策の変化と密接に関連しています。
為替レートの円安
日米金利差が縮小しているにもかかわらず、為替レートでは円安傾向が続いています。株価や為替レートは将来の予想値を現在の値に織り込む性質があります。
例えば、将来、ドル高・円安になることが予測できるとすれば、投資家はドル高になる前にドルを買い、ドル高になったときにドルを売ろうとするため、予想された時点で既にドル高になります。
日本がすぐには利上げできない一方で、これまでは、アメリカの景気が強いため利下げが遅れると市場で予想されていた可能性があります。このため、金利差がこれ以上縮小しない、あるいは再度拡大するという見通しが、為替に影響していたのかもしれません。
しかし、金利差の縮小が続くなら、この見通しが今後修正されていく可能性もあります。
今後の見通し
次回は、金利に最も影響を与えると考えられる物価動向について見ていくことにします。


