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新NISA制度での非課税保有枠の再利用について


新しいNISA制度がスタートし、多くの投資家がその活用方法に注目しています。特に、非課税保有枠の再利用年間投資枠との関係について疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。今回は、これらのポイントを整理してみます。

Heavenly Half Moon (Archive: NASA, International Space Station)
Heavenly Half Moon (Archive: NASA, International Space Station) by NASA’s Marshall Space Flight Center is licensed under CC-BY-NC 2.0

新NISA制度の正しい理解

基本的な枠組み

1. 年間投資枠

  • 年間最大360万円まで投資可能
    • つみたて投資枠:年間120万円まで
    • 成長投資枠:年間240万円まで
    • 毎年リセットされ、売却によって増減することはありません
  • 特徴
    • 毎年1月1日から12月31日までの間に、新たに360万円まで投資できます
    • 未使用分の繰り越しは不可です

2. 生涯投資枠(非課税保有限度額)

  • 累計1,800万円まで投資可能
    • 成長投資枠:そのうち最大1,200万円まで利用可能
  • 重要なポイント
    • NISAといった名前の投資商品があるわけではなく、少額投資非課税制度(Nippon Individual Savings Account)のことです
    • 生涯投資枠1,800万円は、NISA口座での総投資元本額の上限です
    • 投資商品の売却によって、この枠が「復活」再利用可能です
    • 運用益や運用損は生涯投資枠に影響を与えません

生涯投資枠の再利用とは?

新しいNISA制度では、投資商品を売却すると、その購入時の投資元本額分が生涯投資枠に戻り、再度利用することが可能です。これにより、生涯投資枠1,800万円を柔軟に活用できます。

具体的なシナリオ

運用益がある場合
  1. 最初の5年間で投資を行う
  • 毎年の年間投資枠360万円を最大限利用し、5年間で合計1,800万円を投資します
  • この時点で生涯投資枠1,800万円をすべて使い切っています

2. 投資商品の売却

  • 600万円投資した商品を1,000万円で売却(運用益400万円を非課税で受け取り)
  • 翌年、戻る生涯投資枠:600万円(購入時の投資元本額)
  • 非課税保有枠に600万円の空きが生じます

3. 再投資が可能

  • 翌年以降、年間投資枠360万円の範囲内で、600万円まで再投資が可能です
  • 具体的には
    • 年間投資枠360万円を利用し複数年にわたって、600万円分の投資元本額を再投資できます
    • ただし、年間投資枠360万円を超える部分は利用できません

生涯投資枠の再利用のポイント

  • 生涯投資枠1,800万円は何度でも再利用可能
  • 投資商品の売却時に購入時の投資元本額分が戻り、再度利用できます
    • 例1:600万円を売却 → 翌年、生涯投資枠に600万円が戻り、再投資可能
    • 例2:運用損を出した場合でも、売却した翌年に投資元本額分が戻ります
  • 年間投資枠360万円の範囲内で再投資
    • 再投資は年間投資枠の上限内で行う必要があります

よくある誤解と正しい理解

  • 誤解:生涯投資枠1,800万円は一度使い切ると増えない
  • 正解売却時に購入時の投資元本額分が戻り、再度利用可能です
  • 誤解:年間投資枠は売却によって増える
  • 正解年間投資枠は毎年固定の360万円であり、売却によって増えることはありません

まとめ

  • 年間投資枠
    • 毎年新たに投資できる金額の上限
    • 最大360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)
    • 毎年リセットされ、売却によって増減しない
  • 生涯投資枠(非課税保有限度額)
    • 累計1,800万円まで投資可能
    • 成長投資枠はそのうち最大1,200万円まで
    • 投資商品の売却によって購入時の投資元本額分が生涯投資枠に戻り、再利用できる
    • 生涯投資枠自体は売却によって増えないが、再利用が可能
  • 非課税保有枠の再利用
    • 投資商品の売却時に購入時の投資元本額分が生涯投資枠に戻り、再度利用できる
    • 再投資は年間投資枠360万円の範囲内で行う必要がある

資産運用のポイント

  • 計画的な投資
    • 生涯投資枠を有効に活用するために、年間投資額を計画的に設定する
    • 長期的な視点で投資を行う
  • 投資商品の選択
    • 分散投資を行い、リスクを管理する
    • 売却タイミングの検討
      • 市場状況を見極めて、適切なタイミングで売却する
      • しかし、不要な売却は避ける

最後に

新しいNISA制度を効果的に活用するためには、年間投資枠生涯投資枠の仕組みを正しく理解することが不可欠です。特に、投資商品の売却によって生涯投資枠が復活(再利用)する点を理解し、計画的な資産運用を目指しましょう。


※注意事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、具体的な投資行動を推奨するものではありません。最新の情報や詳細については、金融機関や公式のNISA関連資料をご確認いただき、必要に応じて専門家にご相談ください。


用語の整理

年間投資枠生涯投資枠(非課税保有限度額)
内容1年間に新たに投資できる金額の上限生涯で累計投資できる金額の上限
上限額年間最大360万円累計で1,800万円まで
リセット毎年リセットされる生涯を通じて固定
売却の影響売却しても年間投資枠は増えない売却時に購入時の投資元本分が戻り、再利用可能

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